戦略の作り方


戦略

それは「競争優位性により、持続的に達成できる事業構造を構築する施策群」を指す。

もう少し柔らかい言葉で述べるなら

ビジネス上の戦いを最終的な勝利に導くための計略である。

ビジネスの場は、まさしく戦いの連続である。

競合する組織を如何にして負かし、自社を勝利に導くか。

思惑と思惑がぶつかり合い、激闘の末に戦略で勝った組織のみが生き残ることができる。

その生存競争は年々厳しさを増している。

 

戦略と類似した言葉として、戦術というものがある。

 

戦術とは「戦略施策の実現を目的として、実行される技法」を指す。

すなわち、一つの戦闘に勝利するための術とでも呼ぼうか。

これらはよく混同されてしまう。

意味合いと言葉の響きが似ているからである。

 

しかし、これらには致命的な隔たりがある。

最も重要なのは戦略の方である。

 

戦略はとても大局的なものの考え方だ。

戦術を発揮し、一つの戦闘の場をどれだけ優位に進めることができたとしても

戦い全体が有利にならなければ、何も意味をなさない。

つまり、戦術戦略の中に含まれるものであり

戦略を最重要視して考えることが、ビジネスの場には欠かせない視点である。

 

人々は時々、その視点を誤ってしまう。

戦術にのみフォーカスしすぎて、結果的に戦略をおろそかにしてしまう。

そして、結果的にそれが敗北をもたらす。

 

戦略とはまず目的ありきである。

そして、敵(競合組織)が模倣できない内容であり、効果が持続すること。

これらが極めて重要である。


ここでは最も大切な戦略の作り方について、ポイントを列挙し、説明して行く。

これらのポイントを定着させれば

あなたも大局的に戦いを理解し、正しい戦略を編み出すことが可能になるだろう。

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ビジネスのロジック

まず、戦略の具体的な話に入る前に、ビジネスにおけるロジックを整理しよう。

ビジネスが成功するとはどういうことか。

儲かるとは一体どういうことなのか。

戦略を立案するためには、これが頭に入っていることが前提となる。

念のために、ここではこの基本中の基本について整理する。

頭に入っているようで、意外にも整理がついていないビジネスマンも多いので、是非一度再確認することをお勧めする。


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戦略作りの心構え

・必ず優先順位(プライオリティ)をつける

  ⇒金銭・時間コストを常に意識して、戦略を立案するべき

  ⇒攻めの経営に最も必要なのは、首脳(経営層)の「考える時間」

 

・「シンプルな目標」と「具体的な施策」

  ⇒必要不可欠な2要素。目標はシンプルであるほど、施策は具体的であるほど理想的

 

・戦略の基本とは「選択」と「集中」

  ⇒上手く「捨てる」能力。これが戦略立案者に最も必要な能力である

 

・立案した戦略は「忠実」に実行する

  ⇒描いた戦略通りに実行することは、最重要要件である


戦略の作り方①

3C分析

3C分析とは、俯瞰的に自社を取り巻くビジネス環境を分析するためのフレームワークである。Customer(顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)。この3つの頭文字を取り、3C分析と呼ばれる。とてもポピュラーな戦略立案手法である。

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戦略の作り方②

SWOT分析

自社および市場環境にフォーカスし、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)をクロス分析し、有効な施策群を導き出す。こちらもポピュラーなフレームワークである。3C分析とは切り口が違うが、非常に有用な戦略立案手法である。

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戦略の作り方③

プロダクトポートフォリオマネジメント

プロダクトポートフォリオマネジメントは、全社戦略の策定時にのみ使用される、あなたの参入している各事業の立ち位置を自己診断するためのフレームワークである。どの事業に多く投資し、どの事業からは撤退すべきか。それを判断する指標になる。

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この章の終わりに

この章の最後に最も重要なことを述べる。

 

戦略とは、シンプルであることが非常に大切である。

 

必死に考えて辿り着いた戦略がたとえ魅力的に思えても、これまでの計画をさらに複雑化させるような内容であれば、その戦略はあまり有用でない可能性が高い。

これを戦略立案の肝として、十分認識しておいてほしい。


尚、あくまでここの載せた手法は

あなたの戦略立案を手助けするセオリー(型)に過ぎない。

肝心なのは、あなたがこのセオリーをどう肉付けするか、全てはそれにかかっている。


そして、ここに載せたノウハウはビジネスマンを対象としているが

ビジネスという場でなくても、戦略を求められる状況は無数に存在する。

上記3つの戦略の作り方はとても汎用性を持ったものだ。

どのような場に当てはめても、融通が利く。

これら手法をあなたの人生の色々な場面で役立てて欲しい。


読んで満足するのではなく、必ず定着させること。これを忘れてはならない。

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