プレゼンテーションテクニック


プレゼンテーションには、やはり「テクニック」付き物である。

この「テクニック」に固執しすぎることは望ましくないが、正しく身につければ、これは非常に強力な武器になる。

きっと今よりもグッとあなたのプレゼンテーションの質は上がり、これまで以上に、周囲から「デキる人間」と評価されるに違いない。

 

そのための具体的なテクニックを次に示していく。

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あなたのプレゼンをより良くする6のテクニック

1.Make up ストーリー

2.ビジュアル化

3.「質問」と「ユーモア」

4.【まとめ】の強調

5.ピラミッドストラクチャー

6.Smile & Look




1.Make up ストーリー

プレゼンテーションで聞き手を惹きつけるには、そこに必ず『ストーリー』がなくてはならない。

ドラマチックに展開される『ストーリー』にこそ、人は惹き込まれ、共感・同調し、結果的にその「提案(プレゼンテーション)」に心を動かされる。

逆に、これが欠如していれば、人の心を動かすことなんてできない。

聞き手はその「提案」に退屈することだろう。

 

その『ストーリー』とはすなわち

あなたを主人公に展開される「問題解決」の物語である。

 

この「問題解決」については、すでにロジカルシンキングの「仮説検証力」のページで具体的に述べた。今一度、こちらを復習してみて欲しい。

 

問題解決の物語

すなわち、あなたが問題に直面し、それが解決されるまでの道のり。

これをロジカルかつ分かりやすく演出し、聞き手の心を掴むのである。

 

プレゼンテーションをストーリー仕立てにするためには【起承転結】を意識してほしい。

 

:問題提起[目的と論点の明確化]

:仮説立案

:仮説検証

:示唆

 

この流れを形成し、どのスライドでどの箇所を説明しているのかをハッキリ明示して説明することで、聞き手は納得感を持って、メインメッセージを受け入れることができる。

逆に【起承転結】の流れが支離滅裂だと、聞き手は大いに困惑してしまう。

 

『ストーリー』はプレゼンテーションの骨組みである。

聞き手を飽きさせないプレゼンをするために、最重要なテクニックだと言える。

 

ちなみに、この【起承転結】は状況に応じて、適切に組み替えてもよい。

例えば、聞き手の理解度が初めから高く、短時間で結論を説明したいときには

結の部分を始めに持ってくる形に『ストーリー』を作り替える。

 

:示唆

:問題提起[目的と論点の明確化]

:仮説立案

:仮説検証

(:総括)

 

他にも、上記流れの各所で質問を重ねていき、話を展開することも『ストーリー』を上手く演出する一つのコツである。

 

 Make up ストーリー

このテクニックは6つの中でも最重要項目である。

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2.ビジュアル化

プレゼンテーションを言葉だけで行ってはならない。

それでは情報が聞き手の中に、記憶として定着しない。

 

相手の記憶に定着させるには

五感に訴えること

これが一番の近道である。

 

伝えたいメッセージにビジュアルをつけて、聞き手の網膜に発信する。

これは「提案」をする上で、極めて有効な手法である。

 

グラフやチャート、写真、イラストなど

聞き手にメッセージを送り届ける「乗り物」は何でも構わない。

スライドやポスターに、見やすく、分かりやすく、インパクトのある形でビジュアル化したメッセージを載せる。

そして、なるべくドラマチックに、その内容について丁寧な説明を加える。

これであなたの伝えたいことは、相手の脳に強くインプットされる。

 

或いは、ビジュアル(視覚情報)として訴えかけなくても構わない。

「音楽などの聴覚情報」

「匂いによる嗅覚情報」

「味による味覚情報」

媒体は何でもいいのだ。

五感に訴えかけることさえ意識すれば、このテクニックは成立する。

プレゼンテーションの場は基本的に自由である。

どんな手段を用いても構わない。

 

けれどもその時、注意してほしいポイントは2点ある。

・メッセージのビジュアル化多用しすぎないこと

(すなわち、メインメッセージだけに絞ってビジュアル化を行うこと)

ビジュアル化が難しいメッセージには無理に適用させないこと

 

特に一つ目が大事だ。

プレゼンテーションマインドでも述べた通り

心掛けるべきは「メインメッセージだけを記憶に残す」ことである。

一般的な聞き手は、情報過多になりすぎると大いに混乱する。

一体どれが真に覚えておくべきことか分からなくなり、結果的に最も伝えるべきことが伝わらないという事態を招く。

一つのプレゼンテーションでビジュアル化を多用しすぎない。

逆にこのビジュアル化で、最も伝えるべきことを強調する。

これが上手なこのテクニックの使い方である。

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3.「質問」と「ユーモア」

聞き手をプレゼンテーションに巻き込むことはとても重要である。


初めは真面目に聞く気がなかった相手に対しても

適切に巻き込むことで

関心を持たせることができ

あなたの「提案(プレゼンテーション)」を心に届けることが可能になるかもしれない。


そのためには「質問」と「ユーモア」で有用な手法である。


まず「質問」について。

これは聞き手にプレゼンターがテーマに対する問いかけをして、それについて考え、答えてもらうことで、聞き手の参加意識を高めるという手法である。


こちらは色々なやり方があるが、基本的には下記の3パターンに集約されると思う。


① 聞き手全員に対して「質問」を投げかけ、挙手形式で回答してもらうパターン

② 聞き手の中からランダムに一人を当て、その人に「質問」に答えてもらうパターン

③ 順番に数人を当てていき、答えやすい雰囲気で「質問」を問いかけていくパターン


テーマや状況に応じて、これらを使い分けると効果的に聞き手を巻き込むことができる。

どんな形であれ、聞き手をプレゼンテーションに参加させることができれば、その「提案」は成功に大きく近づくであろう。


次に「ユーモア」について。

これは相手を笑わせるという意味での「ユーモア」ではない。

勿論、聞き手を笑わせることができれば一番であるが

(あまりに笑いに焦点を当てすぎると、プレゼン全体を軽い印象にしてしまう可能性もあるので要注意)

無理に笑いを取らなくても、小さな「ユーモア」を織り交ぜることで

聞き手の関心を勝ち取ることが可能になる。


例えば、驚いた自分の体験談を紹介してみたり、少し冗談めかした例えを織り交ぜてみたり、そんなものでいい。

決して無理に高度な笑いを求めることはしてはいけない。


小さな「ユーモア」があることで、プレゼンテーションに緩急がつく。

意図的に頭が休まる瞬間を設けることで

聞き手の集中力が増し

メインメッセージをより印象付けることができる。


質問」と「ユーモア」これらを上手に活用することで、聞き手の心を巻き込もう。

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4.【まとめ】の強調

プレゼンテーションマインドでも述べたが、最も重要なのは分かりやすさだ。


この分かりやすさを実現するには

「難しい言葉や言い回しを使わない」

「ロジカルに順序立てて説明する」

という手法以外にも、とても重要なことがある。


それは、話の内容を都度、サマライズする(まとめる)ことである。


プレゼンテーションの場において、聞き手はたくさんの新たな情報にさらされる。

初めて聞いたことや、理解の難しい情報は

一度聞いただけでは頭に定着せず

大抵の場合、聞き手側は情報の渦に飲まれ、混乱してしまうことになる。

そして残念ながら、話し手はそのことに気づけない。

相手が何を理解できていないのかが、分からない。

それは残念なプレゼンテーションの代表例と言える。


重要なのは、プレゼンの途中途中において、必ず情報を整理すること。

階段を上るように

ステップを踏みながら

内容をサマライズして

聞き手を置いてけぼりにしないように配慮する。


例えば

発表スライドの一枚一枚に

このスライドでは何を言いたかったのか

一言【まとめ】を加える。

きちんと、それを強調して話す。


これを実践するだけで、聞き手の理解は飛躍的に高まる。

自己満足のプレゼンテーションを回避できる。

是非、このテクニックを活用してほしい。

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5.ピラミッドストラクチャー

こちらの説明は

前章のロジカルシンキング「ピラミッドストラクチャー」のページにお任せしたい。

 

プレゼンテーションをロジカルなピラミッドストラクチャーの形態で展開することは、分かりやすさや納得感の部分で非常に有用な手法である。

また、プレゼンの内容をピラミッドストラクチャーの形に落とし込み、論理的な欠陥がないか確認することも、非常に重要である。

このテクニックも是非活用してほしい。

 

6.Smile & Look

最後は、最も基本中の基本のテクニックである。

プレゼンテーションを行うことに必死だと、ついつい忘れがちになるのが

Smile」と「Look」だ。


これはまさしくその言葉の通りである。


プレゼンテーションを行う姿勢は、自信に満ちた微笑み心掛けること。

そして、聞き手の方に目線を向けて話すこと


残念な例としてありがちなのが

緊張に飲まれ、自信なさげな表情で、聞き手の方に目を向けず、発表スライドにばかり注視して、そこに書かれた内容を読み上げるだけのプレゼンテーションである。 

 

聞き手の立場になって考えてみて欲しい。

どんなに内容が素晴らしかったとしても、そんなプレゼンターの話した言葉に心を動かされるだろうか?

プレゼンターから、聞き手に「メインメッセージを伝えたい」という情熱を感じるだろうか?

否。感じられるはずがない。

プレゼンターに最も大切なマインドが欠けていると思うに違いない。


内容と並ぶほどに、プレゼンターの姿勢はとても重要だ。


Smile」と「Look

一番おろそかにされがちだが、プレゼンテーションに最低限必要な要素である。

これを意識して取り組むと

あなたのプレゼンテーションにはさらに磨きがかかる。

そのためにも、あらためてプレゼンテーションマインドのページも熟読してほしい。

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以上が、プレゼンテーションをより良くする6つのテクニックである。

しかし、この他にもプレゼンテーションに必要な要素はある。

併せて、次に示すページもご覧いただけると幸いだ。

 


このページで学んだことを定着させるために

・プレゼンテーションをより良くする6つのテクニックについて繰り返し復習しよう。

・話の構成に【起承転結】を設けること、これを徹底しよう。

・メインメッセージにビジュアルを設けることを実践してみよう。

・「質問」と「ユーモア」で、聞き手の心を巻き込もう。

・必ず、都度【まとめ】を組み込んで、階段のように少しずつ着実に聞き手の理解度を高めていこう。聞き手を置いてけぼりにしないようにしよう。

・ピラミッドストラクチャーの概念を再度学ぼう。そして、プレゼンの論理構成に問題がないか吟味してみよう。

・「Smile」&「Look」。これを絶対に忘れないようにしよう。

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