ルールブレイキングとは


我々の思考は常に、たくさんの固定概念や常識に縛られている。

「そんなことは不可能だ」

「あまりに馬鹿げている」

「議論するまでもない」

そんな思い込みによって、革新的なアイデアの芽がどれだけ摘まれてきただろうか。

 

ダン・ケネディも述べたように

前提は破るためにある。

逆に、前提に捕らわれた思考はクリエイティブになり得ない。

 

創造的な思考をする上で第一歩となる大切な姿勢は「ルールブレイキング」。

すなわち、前提を覆すマインドである。


広告


自分たちが捕らわれている前提(ルール)をあぶりだし、分析し、破壊して再構築する。

「誰にも思いつかないようなアイデアを生み出したい」

そんな野心があるのならば、このルールブレイキングは必ず定着させるべきものである。

 

まず初めに、誤解しないでもらいたいのは

ここでは前提を必ず拒絶しろと述べているわけではない。

 

前提を疑う姿勢で思考に臨むこと。

そして、十分な検証を施した上で結論を出すこと。

安易に奇天烈だと思ったアイデアを棄却しないこと。

 

これを肝に銘じていて欲しいのだ。

 

十分な検証を行った上で「不可能だ」「馬鹿げている」と結論付けるのは、実に結構なことである。

むしろ、大半がそんな「馬鹿げた」アイデアなのだ。

一見「馬鹿げた」アイデアがイノベーションに繋がること自体が極めて稀。

1000個のアイデアの中に3個でもあれば、上等なのである。

しかし、を超えるためには、十分な検証を放棄してしまうことは賢明でない。

どんな「馬鹿げた」アイデアに対しても、地道に徹底した考察を積むことこそ、革新的な成功を作り出す秘訣なのだから。

 

広告


ルールブレイキングのプロセスを上に記載した。

要素に落とし込めば、何も難しいことはない。

この5つのステップに従えば、あなたも見えない前提を超越した思考を行うことができるはずである。

 

STEP 1《見えない前提に縛られている自覚を持つ》

何よりも初めに、自分が隠れた前提や固定概念に縛られていることを知ること。

これは大変重要である。

例えば、身近なことについて考えてみるとしよう。

あなたはきっと、水道の蛇口をひねれば、水が出てくると考えるだろう。

飴を舐めれば、甘い味がすると考えるだろう。

病院に行けば、医者が診療すると考えるだろう。

しかし、それは本当だろうか?

それは見えない前提に縛られていないだろうか?

蛇口をひねれば、オレンジジュースが出てくる学校だって日本にはある。

長崎ちゃんぽんの味がする飴も存在する。

ロボットが診察をする病院も世界にはある。

これはほんの一例であるが、どんな人間も絶対に「当たり前」に捕らわれている。

頭の中には見えない前提が渦巻いている。

それをとにかく自覚すること。

それが1stステップである。

 

STEP 2《見えない前提をあぶりだす》

自分が見えない前提に捕らわれていると自覚した上で次に行うべきは、言わずもがな。

どんな前提に捕らわれているのか、その前提を抽出することである。

例えば『トクホ(特定保健用食品)のコーラ』。

これは「コーラは健康に悪いもの」という前提をあぶりだし、それを全く真逆の方向へ転換したことによって生み出された商品である。

『カーシェアリング』。

これは「車は個人が所有するもの」という前提を覆した。

例を挙げればキリがない。

まず気がつくことのできた見えない前提を言葉にすること。

言葉にした上で、その前提を深く理解すること。

そして、そうした見えない前提を、なるべくたくさん挙げること。

これが2ndステップである。


STEP 3《目的を明確化する》

これは最も基礎的であり、最も要となるステップである。

ただがむしゃらに前提を覆すことがルールブレイキングの主眼ではない。

自分が何のために、何の目的で新しいアイデアを求めているのか。

あなたの成し遂げたいことは何か。

それを再度定義し直す。

きちんと明確に言葉に落とし込む。

これが意外にも見過ごされがちな、3rdステップである。 


STEP 4《見えない前提を壊すメリットを考察する》

繰り返しになるが、前提を壊すこと自体があなたの目的ではない。

見えない前提を覆すことによって生まれるメリットが

あなたの目的と重なっているのか。

その前提を壊すことが本当に正しいことなのか。

その前提はなぜ作られたのか。

それらを突き詰めて考えることが必要である。

すなわち、あぶりだした見えない前提を適切に選別する。

これが4th ステップである。


STEP 5《実現可能性を十分に検証する》

上記4つのステップを経て、ようやく壊すべき見えない前提が抽出された。

さて、ここからが大きな山場となるのだが

その壊すべき見えない前提を如何にして壊すのか。

いや、そもそも本当にその前提を壊すことは可能なのか。

特例を作ることは可能か。

その前提やルールを壊さずに、巧みに避けることもできるのではないか。

それらを十分に吟味する必要がある。

これが最も困難なステップであることは今更述べるまでもない。

しかし、あなたはこの困難を乗り越えなければいけない。

イノベーションを成し遂げるには、この5thステップは避けて通れない。

この5thステップを克服する手法の一つとして、次に述べる「ブレインストーミング」は是非参考してほしい。

広告

以上がルールブレイキングの具体的な内容になる。

これは思考法の一つに当たるが、個人的にはマインドに近いものだと考えている。

 

意識の中にこの5つのステップを擦り込んでおくこと。

完全に頭の中に定着させること。

 

そうすれば、自然にルールブレイキングに基づいた思考は可能になる。

これを自然に出来る人間を、人は「クリエイティブ」と呼ぶ。

意識せずともルールブレイキングを実践できるように、繰り返し5つのステップを復習してほしい。

そうすれば、必ず、あなたも「クリエイティブ」な人間になれる。


このページで学んだことを定着させるために

・「自分は様々な固定概念や前提に縛られている」一日に一度、この言葉を思い返そう。

・ルールブレイキングの5つのステップを時々復習しよう。

・あなたが画期的だと思う、身の回りの製品やサービスを3個挙げてみよう。

・それらの製品やサービスがどんな前提を、どのように覆したのか考えてみよう。

・あなたの所属する会社や組織が提供している製品やサービスにおける「見えない前提」をあぶりだしてみよう。

・その前提を覆すことで得られるメリットは何か考えてみよう。

・そのメリットは、誰にとって有益なものであるか考えてみよう。

・その前提を実際に覆すことは可能か考えてみよう。

広告