ブレインストーミングとは



ブレインストーミングとは

複数人で主題に対して議論し、意見や主張を相互作用させ合うことによって、連鎖反応や予想外のアイデアを生み出す手法である。

つまり、ある論点に焦点を当て、自由な雰囲気で話し合うミーティングだ。

 

何か問題を解決したいとき

新しいアイデアを生み出したいとき

このブレインストーミングという手法は大変重宝される。


一人で画期的なアイデアを生み出すことは難しい。

他人の力を借りる。

メンバー全員で知恵を絞り合う。

集団で創造性を発揮することは、圧倒的な強みになる。


恐らく、既にあなたの所属する会社や組織でも日常的に行われている手法に違いないが、守るべき重要な原則を度外視して活用されていることが極めて多い。


そこで、このページでは改めて、ブレインストーミングの正しい行い方をレクチャーしたいと思う。


まず、ブレインストーミングの参加人数に制限はない。

だが、一般的には4~10名程度の人数で行われる場合が多い。

人が少なければ多様なアイデアは生まれにくいが、逆に人が多すぎても議論の進行が難しくなるというジレンマを抱えている。


人数以上に重要なのは、参加者のバックグラウンドである。

ブレインストーミングの参加メンバーは、なるべく多様な人材を揃える方がベターだ。

全く異なるバックグラウンドを持つ人。

本来論点にはそぐわない、異分野の専門家。

男性だけでなく女性。女性だけでなく男性。

年齢層も広めに。

役職の高い人間から、新入りまで。

一人一人の性格や嗜好も分散させた方が面白いだろう。


様々な切り口から、目的に対するアイデアを絞り出す。

そしてそれらを相互作用させる。

これがブレインストーミングを行う最大の旨味なのである。


しかし、ただ人材のバリエーションだけでは成り立たない。

そのバリエーションの効果を最高に引き立たせるためには、次に挙げる【ブレインストーミングの原則】を死守する必要がある。

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【ブレインストーミングの原則】

・議論の目的にフォーカスする

・全員が積極的な姿勢で臨む

・ルールブレイキングのマインドをもつ

・出たアイデアは書き出す

・奇想天外なアイデアを奨励する

・アイデアに対する「判断」は保留する

・他のメンバーのアイデアに、自分のアイデアを重ねていく

・人の意見を否定しない

・「馬鹿馬鹿しい」という考えを持ち込まない

・全員が発言できるように、ローテーションで意見を言う

・とにかく「量」を意識する

・言葉だけではなく、絵や記号を活用する

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上に挙げた全てについて、ここで説明することはしない。

だが、特に重要なポイントについて、具体的に話を述べたいと思う。

 

・アイデアに対する「判断」は保留する

ブレインストーミングをする上で、最も肝心なことは「流れを守る」ことである。

議論の流れを遮らない。

その流れに沿って人々が意見を重ねていき、それらを相互作用させる。

すると、議論は今までにない報告へと舵を切り始め、イノベーションに繋がるアイデアが創出される(可能性がある)。

しかし、出されたアイデアに対し、アリかナシか、都度「判断」を下していくと、大事な議論の流れが分断されてしまう。

これではブレインストーミングの旨味がそぎ落とされる結果になる。

アイデアの「判断」は最後まで保留する。

出されたアイデアは全て台上に乗せ、ブレインストーミングが終わってから、採用の可否を決める。

これは最低限守るべきブレインストーミングのマナーである。

 

・人の意見を否定しない

上とも重なってくるが、ブレインストーミングの場では他人の意見を「否定」してはいけない。

なぜなら、それによって発言の自由さが失われてしまうからである。

ブレインストーミングは必ず自由な雰囲気で行われなければならない。

馬鹿げた意見を述べても、その場では何もかもがアリなのだ。

そこに参加する全員が、頭に浮かんだことをそのまま口にできる。

そんな環境がブレインストーミングの場にはなくてはならない。

それが発想を広げる重要な要素である。

 

・全員が発言できるように、ローテーションで意見を言う

「ローテーション」という言葉を使ってしまったが、これはそのまま鵜呑みにしなくていい。

内向的な人も、無口な人も、平等に発言権が与えられること。

これが、この原則の主眼である。

色々な人が集まると、その人の性格によって発言の多寡が変わってくる。

それでは勿体ない。

その場にいる全員が、議論をぶつけ合えるようにすることで、ブレインストーミングは効果的に働くようになる。

進行役はその意識を常に持っておく必要がある。

 

・とにかく「量」を意識する

意外にもこれは見落とされがちな原則である。

アイデアは「量」が全てと言っても過言ではない。

なぜなら、どんなに一見冴えないアイデアであっても、適用させる環境、手法、そのタイミングによって、あり得ないようなイノベーションに変わり得るからである。

アイデアは磨いてみないと分からない。

実際に検証してみないと分からない。

何がその論点に対する最適解か否かは、短時間で判断できるものではないのである。

また、逆に最終的にボツになったアイデアであっても、検証することによって得られる学びは多くある。

ブレインストーミングにおける最初のフェーズは、とにかく「量」にこだわること。

何もかも台上に挙げてみないと始まらない。

その原則を皆で共有しておかなければならない。

一人必ず10個以上アイデアを出す。

初めに、そんな取り決めをしてもいいかもしれない。

 

以上、簡単に、ブレインストーミングの重要ポイントについて意見を述べたが、これらの原則を守りさえすれば、基本的にどんな議論の仕方をしてもかまわない。

この議論の場は、とにかく自由であること。

これがとても大切である。

別に会議室で行う必要もない。

例えば、食品の新商品開発を行いたいのならば、実際に現場(スーパーマーケット、飲食店 etc...)に足を運んでみてもいいかもしれない。

その方が、消費者のニーズを探れるに違いないし、様々な発見があるはずだ。

場所や時間、やり方に捕らわれず、自由な発想を歓迎すること。

これを是非頭に入れて、ブレインストーミングを行って欲しい。

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無論、ただアイデアを出し合うだけでは、ブレインストーミングは完了しない。


最後は必ず「まとめ」のフェーズに入ること。

これは必須である。


ようやくこのフェーズで、保留していた「判断」を持ち込んでくる。

並べられたアイデアについて、それは有力なアイデアであるか、趣旨にそぐわないアイデアであるか、検証のステップに持っていくか否かなど、参加者で判断を述べ合う。


このフェーズに入ったならば、述べられたアイデアに対して好意的な意見や否定的な意見を述べて構わない。


どのアイデアを最適解の候補として残すか、ロジカルシンキングを駆使して、徹底討論する。そして「量」を「質」へと転化させる。


この「まとめ」のフェーズを如何にして行うかについても、基本的に自由である。

その最終段階における原則は特にない。

多数決をとるか。

その場にいる最高責任者の判断を仰ぐか。

何でもいい。

ただ、参加者には目的に叶う「最適解」の選択が求められている。


この「まとめ」のフェーズにおいて、更なるbestアイデアを作り出す手法がある。


それは「アイデア・ミックス」である。


無論これは、ブレインストーミングの「アイデア出し」のフェーズや、様々な場面で活用できる思考法であるが、私はこの「まとめ」のフェーズにおいて強力な威力を発揮する手法であると考えている。


是非、この「アイデア・ミックス」についてもよく理解して欲しい。

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このページで学んだことを定着させるために

・【ブレインストーミングの原則】を時々復習しよう

・ブレインストーミングには多種多様な参加者を集めるように心掛けよう

・実際にブレインストーミングを実践してみよう

・まずは【ブレインストーミングの原則】を意識せずに

・次に、全員でこの【ブレインストーミングの原則】を共有して

・ここにどんな違いが生まれたか考えてみよう

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